2000~

初期の作品Ⅰ

ロンドン留学1年目の夏、映画学校も夏休みに入りすることもなかったので絵具を買い新聞紙をコラージュして感情にまつわるイメージをシンボリックに制作

2003~

初期の作品Ⅱ

切り絵のきっかけは中3のクラブ活動。担任の先生が切り絵クラブを担当していてなんとなくやってみたらハマってしまい、受験勉強もそっちのけで図書館から切り絵の本を借りてきてはコピーして制作していた。ロンドンで映画学校を辞めて初めて自分の作品として作ろうと思った時、一番夢中になった切り絵を自分の撮った写真から作りだしたのが始まり。朝から晩まで切り絵漬けの生活を送る。

Shopping

2003~

初期の作品Ⅲ

切り絵熱がひと段落した頃、突然老人の絵を思いつく。この頃の老人たちは皺、たるみをしっかり描いたエージングを強調したスタイル。個展での販売の他、グリーティングカードにしたものをロンドンのPortobello Marketにあるカードショップで扱ってもらっていた。

Seducing?

2003~

初期の作品Ⅳ

老人シリーズが切りのいいところまで描けると、写真を元に表現の探索を始める。絵具はアクリル、紙のコラージュなど基本的な素材はデザイン科時代から変わらない。にじみでできる偶然の色の交わり、線画で描くときは極力一筆でつなげて描く。新聞紙のコラージュや切り絵の黒い線は引き継がれている。

Brussels

2004~

初期の作品Ⅴ

老人の絵が進化し、皺がなくなり、単純化が進む。老夫婦と犬にストーリーが展開。気に入ってはいたが公募に向いていない作風だったので個展での展示やアートフェアでプリントを販売していた。

2011~

帰国後の作品

即興で描く抽象度の高い直感的作品へ傾倒。どれだけ描き込まなくても絵が成立するか描き込みを減らす方向を探索しはじめた。絵を描く技術力での勝負に面白さを感じず、表現と湧き出てくるものを見つめようと試みる

Telepathy to the spirit

2020~

最近の作品

2020年制作・展示活動を再開。2004年に制作した老夫婦と犬の絵シリーズの一枚 “Bathing” が日テレ「明石家さんま画商」アーティスト発掘番組で取り上げられ、日の目を浴びる。
かつてはラブラドールなど大型犬のイメージで制作していた犬も、愛犬イタグレの出現により華奢になる。

Mandala

2022~

最新作

ハウンド犬が進化しかけの白狐として登場する。本来、稲荷大明神の使いの白狐は体も白い。
俗世からまだ解脱しきれていない白狐は不完全なのか、それとも、天界から人に化け切れていない白狐はハウンド犬とのミックスになってしまったのか。白黒はっきりしきらないことが多い世の中で、曖昧さは悪なのか。夢か現実か、幻想は現実に存在しない無意味なものと言い切れるのか。

白狐の家族写真と犬

Family portrait

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