マルヤマ トモミ作品紹介

2020 Designart出展前の制作風景

この動画は色を塗る前に鉛筆線の描きなおしを細い消しゴムで神経質に消している所です。

maruyama_hound

年代新しい物から上⇒下
最新作(2022~)
ハウンド犬が進化しかけの白狐として登場する。本来、稲荷大明神の使いの白狐は体も白い。
俗世からまだ解脱しきれていない白狐は不完全なのか、それとも、天界から人に化け切れていない白狐はハウンド犬とのミックスになってしまったのか。白黒はっきりしきらないことが多い世の中で、曖昧さは悪なのか。夢か現実か、幻想は現実に存在しない無意味なものと言い切れるのか。

最近の作品(2020~)
2020年制作・展示活動を再開。2004年に制作した老夫婦と犬の絵シリーズが主流になる。
かつてはラブラドールなど大型犬のイメージで制作していた犬も、愛犬イタグレの出現により華奢になる。

acryl gouache
How to paint

筆は左手、マウスは右手

生まれは左利きのマルヤマですが、道具により左右切り替えます。
デザインとアートで使う脳も異なるので合理的に使い分けているのかもしれません。パソコンは左利き用マウスだとキーボードが使いにくいため、右マウスでデザインします。小さい頃から右手を使うようトレーニングされてきたので両利きになりやすかったようです。
手描き作品は自由度の高いアクリル絵具を用います。

帰国後の作品(2011~)

即興で描く抽象度の高い直感的作品へ傾倒。どれだけ描き込まなくても絵が成立するか描き込みを減らす方向に向かう

初期の作品Ⅴ(2004~)

老人の絵が進化し、皺がなくなり、単純化が進む。老夫婦と犬にストーリーが展開します。お風呂に入った絵が後の明石家さんま画商プロデュース(2020・日テレ)作品に選ばれるとは知らず、公募向きの作品でもなく自己満足の傑作シリーズとして封印していた。

初期の作品Ⅳ(2003~)

老人シリーズが切りのいいところまで描けると、写真を元に表現の探索を始める。基本絵具はアクリル、紙のコラージュなど基本的な素材は変わらない。にじみでできる偶然の色の交わり、線画で描くときは極力一筆でつなげて描く。新聞紙のコラージュや切り絵の黒い線は引き継がれている。

初期の作品Ⅲ(2003~)

切り絵熱がひと段落した頃、突然老人の絵を思いつく。この頃の老人たちは皺、たるみをしっかり描いたエージングを強調したスタイル。個展での販売の他、グリーティングカードにしたものをロンドンのPortobello Marketにあるカードショップで扱ってもらっていた。

急に鳥のシルエットに興味を持つ

初期の作品Ⅱ(2003~)

切り絵のきっかけは中3の頃、担任の先生が切り絵クラブを担当していて他に行くところもなくなんとなくやってみたらハマってしまい、受験勉強もそっちのけで図書館から切り絵の本を借りてきてはコピーして作っていました。ロンドンで映画学校を辞めて初めて自分の作品として作ろうと思った時、一番夢中になった切り絵を自分の撮った写真から作りだしたのが始まり。朝から晩まで切り絵漬けの生活を送る。

初期の作品Ⅰ(2000~)

ロンドンの映画学校の夏休み、することもなかったので絵具を買い新聞紙をコラージュして感情にまつわるイメージをシンボリックに制作

Authentic original artwork by Tomomi Maruyama ©all rights reserved.

マルヤマの作品はデジタルに思われるものも多数ありますが、写真以外すべて筆や指などの手描き作品です。デジタル化の過程で再現しきれない金色や艶、パールなど実物をご覧にならないとわからないディテールも存在します。テレビで紹介いただいた”老夫婦と犬”シリーズ以外にもコラージュや抽象画なども多数制作しております。

アクリル絵の具は半透明のリキテックスとフラットな色を得意とするガッシュがあり、水彩画のようにぼかしやにじみ、また油絵のようにボリュームのある表現も可能であり、乾くと耐水性になり水彩絵の具より丈夫です。すでに20年保存している作品などもありますが、ほとんど退色もありません。(直射日光に当てる時間や強度にもよります。)実物をご覧になりたい方はご連絡いただければ個別に対応させていただきます。

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